そして、店頭で日産がウリにする電動化、知能化技術の体感試乗会を実施、さらには電動化、知能化を軸にしたマーケティング活動も展開していくという。もちろん、販売店員の教育にも取り組み、「おもてなし」をテーマにしたトレーニングの強化も行うそうだ。
また、ロボットの力も借りる。ソフトバンクの人型ロボット「Pepper」を11月中旬から販売店に導入する。まず女性顧客への対応を重視している「レディー・ファーストショップ」のうちの100店から始める。星野専務によれば、日産の販売店専用のアプリを搭載し、子ども向けのなぞなぞやダンスなどができるようにするという。
確かにこうした取り組みは、販売台数を伸ばすために大事かもしれない。しかし、日産は“商社”ではなく“メーカー”だ。まずは魅力的で運転してみたくなるクルマを投入することが重要だろう。そうすれば、そのクルマを目当てにお客がやってくるに違いない。
(ジャーナリスト 山田清志=文)(PRESIDENT Online)