新春の初売りの目玉となる福袋の準備が百貨店各社で始まった。富裕層や訪日外国人観光客向けの高額品や、家族や友人とスポーツ観戦や旅行に出かける体験型などを取りそろえた。各社とも「付加価値」や「お得感」で違いを消費者に懸命にアピールしている。
そごう・西武は、高額福袋を拡充した。西武池袋本店は、来年開催の伊勢志摩サミットにちなんだ純金製の伊勢エビの置物と国産真珠のネックレスのセットを2016万円で販売。
西武渋谷店は3億2400万円相当の宝石が入った2億円の福袋が登場。同店の担当者は「富裕層の消費は好調なので、期待している」とそろばんをはじく。
松屋銀座店は体験型でアピール。W杯イングランド大会で日本代表が注目を集めたラグビーの国内リーグ戦の観戦ペアチケットと試合観戦に必要な防寒具セット(5600円)、包丁やエプロンなど料理道具一式と料理教室の体験チケットの福袋(1万6200円)などをそろえた。