不正発覚で実力に疑問も
ただ最近、AI開発に重点を置く中国に、その性能を疑わせる不祥事が発覚した。
ウォール・ストリート・ジャーナルによると、AI研究で知られる中国のネット検索大手・百度(バイドゥ)は6月、AIに関する性能テストで、自社の性能がライバル社の米国のグーグル社やマイクロソフト社を超えたと発表していた論文について、「誤解を与えるものだった」と謝罪したという。
テストは、1週間に2回受けることが認められているが、百度は認められた以上のテストをする不正を働いたと、監督したボランティアの科学者が報告したというのだ。3月に5日間で40回以上のテストを受けるなど、6カ月間のテスト回数が約200回に達していたとしている。
中国がAIの開発に本腰を入れているのは間違いないが、その実態や実力は、まだ未知数なところも多いようだ。