人気菓子、ポッキーの高級版「バトンドール」と箱の形が酷似した商品を韓国のロッテグループが同国内で販売したとして、江崎グリコが販売差し止めを求めた訴訟で、ソウル中央地裁がグリコ側の訴えを認める判決を出した。ロッテはグリコが日本でポッキーを売り出した後に韓国で同様の菓子を「ペペロ」として販売したが、同国内で人気が定着し、本家のポッキーの認知度は低いのが実情。ロッテがお家騒動で揺れているなか、グリコの反転攻勢のきっかけになるかもしれない。
韓国の裁判所、ロッテをバッサリ
「(ロッテの製品は)グリコの製品をまねて作られたものだと考えられる」
朝鮮日報(日本語電子版)によると、8月下旬にグリコの訴えを認める判決を下した韓国のソウル中央地裁はこう断じたという。
事の起こりは昨秋。グリコの韓国駐在員が、ロッテが発売したペペロの高級版「プレミア ペペロ」の箱の形がバトンドールと酷似していることに気付いた。縦長の箱の中央部分に「くびれ」があるような優雅な曲線の形状や、白を効果的に配した色づかいが特に似ていた。