コンビニ“新3強時代”存在感を示すのは? 消費ニーズに合わせ個性化 (3/4ページ)

2015.10.17 07:00

ローソンは店舗を拠点にした宅配や御用聞きを行うサービスで、高齢者などの買い物需要を取り込む考えだ

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 開発力で圧倒

 一方、セブン-イレブン・ジャパンは、中堅コンビニをめぐる“陣取り合戦”に全く興味を示さない。同社の鈴木敏文会長兼最高経営責任者(CEO)は「(国内のセブンは)1万9000店、2万店と増えていく」と強気だ。その発言を裏打ちするのが、プライベートブランド(PB、自主企画)商品「セブンプレミアム」に代表される圧倒的な商品開発力だ。

 消費者の支持は数字に表れている。2015年2月期決算におけるセブンのチェーン全店売上高は、前年4月の消費税増税の逆風をはねのけて4兆円を突破。業界2位のローソンや3位のファミマをダブルスコアで引き離した。

 セブン&アイ・ホールディングスが社運をかけて取り組むネット通販と実店舗の融合を進める「オムニチャネル」では、グループ各社の商品の注文や受け取り、返品の拠点として中核を担う。

 コンビニ業界は全国5万店を超え、飽和状態といわれる。そうした中、消費者のニーズに合わせた個性化を進める3社の動きから目が離せない。

セブン-イレブンとローソンの主な動き

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