再利用、わずか15%
日本では年間250万トンの繊維製品が消費され、そのうちの200万トンが廃棄物として排出される。この廃棄物からリサイクルされるのはわずか15%程度にすぎないという。
衣料品の多くは綿とポリエステルなどの複数の素材を使った混紡のため、ほぼ単一の素材でできているビンや缶、ペットボトルと比べ、リサイクルがしにくかったからだ。
また、一旦排出された廃棄物がどう処理されているのかを理解している消費者は多くない。そこで同社は、回収拠点がある大型商業施設で、工作教室などのイベントを企画している。
高尾正樹専務(35)は「全国の消費者にリサイクルを身近に感じ、気軽に参加してもらえるような仕組みが欠かせない」と考えた。