事後、ボルボ関係者にきいたところ、燃料警告灯はオレンジ、赤の2段階になっていて、赤になったら早く給油するくらいの気持ちで大丈夫らしい。その意味では少し給油が早かったかもしれないが、Dセグメントのステーションワゴンをワインディング区間を含め、優速気味に走らせた結果としては上々の燃費と航続性能と言える。片道500km程度のツーリングなら、途中で燃料残量を気にしなければならないことはまずないだろう。ちなみにこの後鹿児島まで足を伸ばし、帰路は瀬戸内経由のルートで走ったところ、東京まで無給油でゆうゆうと走破することができた。
日本でディーゼル車は支持されるか
このボルボV60でのドライブであらためて感じられたことは、新世代ディーゼルは道路交通の平均速度が低い日本においても、十分に良い選択肢になり得るということだった。ただ、誰にでも手放しで勧められるというわけではない。V60の場合、昨今のディーゼルモデルの中でも騒音・振動はきわめて良好に抑制されているほうだったが、とくにアイドリング時の振動はガソリン並みとまではいかない。
本来、そこはアイドリングストップでカバーできるはずなのだが、ボルボは日本の真夏のような高温下ではアイドリングストップしなくなることが多いので、それを嫌がるカスタマーにとっては少なからずネガティブなものに感じられるだろう。