大手電力では、電源開発(Jパワー)が17年2月の営業運転を目指し、秋田県で出力計1万6100キロワットの風力発電所の建設を開始。同社の風力は22カ所目となる。
異業種からの参入も相次ぐ。JR東日本は秋田県で16年秋に出力約2000キロワットの設備を稼働させる。20年までに東北地方を中心に10万キロワットの発電規模を目指す。
またオリックスは茨城県の鹿島港沖で計画中の洋上風力発電事業に出資した。出力は計10万キロワットで、早ければ18年度にも運転を開始する。同社が洋上風力に参画するのは初めて。
政府は30年度の電源構成比率で、風力を1.7%(発電電力量182億キロワット時)と定めた。電力業界は、30年度の温室効果ガスの排出量を13年度比で約35%削減する自主目標を決めており、CO2を排出しない風力に力を入れている。