日生、三井生命を買収へ　子会社化で首位奪還目指す (2/2ページ)

　三井生命をめぐっては、三井住友銀行が完全子会社化する案や、住友生命保険との合併もかつて取り立たされていたが、日本生命の買収提案を今回、受け入れる方針。日本生命は相互会社のため、株式会社の三井生命を子会社とし、三井ブランドを残す方向で存続できることも決め手となったもようだ。

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【用語解説】日本生命保険

　１８８９年創業。株式会社と異なり、契約者が「社員」となる相互会社の形態をとる。本店所在地は大阪市。２０１５年３月期決算の保険料等収入は５兆３３７１億円となり、第一生命保険を戦後初めて下回った。本業のもうけを示す基礎利益は６７９０億円で業界首位。総資産は６２兆２８３０億円で、従業員数は約７万人。

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【用語解説】三井生命保険

　三井グループの生命保険会社として１９２７年に設立。２００４年４月に相互会社から株式会社に転換。筆頭株主は三井住友銀行。医療保険や外貨建ての年金保険などにも力を入れている。１５年３月期決算の保険料等収入は５４５１億円と国内勢８位。本業のもうけを示す基礎利益は５９０億円。総資産は７兆４３３６億円で従業員は約１万人。