生保各社、女性役員登用相次ぐ 金融機関経営に不可欠、若手の目標に (1/2ページ)

2015.3.5 06:14

 大手生命保険会社が相次いで女性を役員に登用している。日本生命保険は4日、尾田久美子お客様サービス副本部長(60)と、山内千鶴サービス企画部担当部長(58)を25日付で執行役員に昇格させると発表した。尾田氏については、保険営業の新システムへの移行と定着、山内氏は、男性職員の育児休業の完全取得を実現させた実績を評価した。

 明治安田生命保険では、松村里美成田支社長(53)が執行役立川支社長に、第一生命保険では、高橋千恵子補佐役(55)が執行役員公法人部長にそれぞれ4月1日付で昇格する。

 各社とも、「現場の営業職員の約9割が女性のため、経営にも女性の目線や感性は不可欠」と判断した。また、若手女性職員に、役員就任という将来の目標を与え、やる気を引き出す狙いもありそうだ。

 金融業界では、このほか、りそなホールディングス(HD)、日本政策投資銀行が女性行員を役員に登用することを決めた。りそなHDは、新屋和代埼玉りそな銀行人材サービス部長(50)、有明三樹子コーポレートコミュニケーション部長(50)を4月1日付で、それぞれ執行役に昇格させる。りそなHDの東和浩社長は「一歩大きく踏み出して組織の多様化に一層力を入れていく」と話す。

「男女関係なく、同じように仕事を任せていった結果」

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