明治安田生命保険がトルコの大手国営銀行、ハルク銀行傘下の保険・年金会社ハルク・エメクリリクを買収する方針を固めたことが24日、分かった。
9~10月に行われる予定の入札に参加する。予想売却額は5億~7億ドル(約600億~840億円)ともされるが、明治安田生命は業績が好調でM&A(企業の合併・買収)に振り向ける資金に余裕があるため、最有力候補になっている。実現すれば、日本の大手生保がトルコに進出するのは初めてとなる。
1998年に設立されたハルク・エメクリリクは、ハルク銀が94.4%を出資する国内5位(シェア8%)の国営生保。2013年の売上高に相当する保険料等収入は約134億円、最終利益は約40億円。
住宅ローンや消費者ローンに付帯する定期保険を主力とし、ほぼ全ての保険商品を銀行窓口経由で販売している。支店数は800以上あり、国内の地方での知名度も高い。