□デジタルマーケティングラボ・小山桂司社長
インターネットの総合マーケティング会社であるデジタルマーケティングラボは、長野県の総合型スポーツ施設「軽井沢風越公園」で、近距離通信技術「iBeacon(アイビーコン)」を活用した情報発信サービスの実証実験を始めた。風越公園は1998年の長野冬季五輪でカーリング会場として使用され、年間約20万人の利用客がある大型施設。小山桂司社長は「2020年の東京五輪を控え、需要はさらに高まるはず」とサービスの普及に意欲を燃やしている。
--実証実験の内容は
「パートナー企業であるインフォシティ(東京都渋谷区)が開発した無料アプリで、アイビーコンを手軽に導入できる『B+POP』を利用する。衛星利用測位システム(GPS)と組み合わせ、公園内施設の利用情報やカーリング体験会といったイベントのお知らせなどを、公園内外を訪れた利用客のスマホに自動的に配信する仕組みだ」
--アイビーコンとはどういうものか
「アイビーコンは米アップルのiPhone(アイフォーン)やiPad(アイパッド)用の基本ソフト(OS)『iOS7』から搭載された技術で、利用者のスマホが、公園内の中核施設に設置してあるビーコンという機器に近づくと位置情報を確認する」
--どのようなサービスが可能になるのか
「店舗に入った顧客のスマホにクーポンを発行したり、商品の紹介やイベント、キャンペーンなどの情報を送ることができる。アプリはスマホにインストールされていれば起動する必要はなく、ビーコンがスマホをキャッチすれば自動的にメッセージが届く」