「格安ＳＩＭ」ＭＮＰ即日対応で差別化　競争過熱で対面販売を強化 (2/3ページ)

　格安ＳＩＭは通信サービスに詳しいヘビーユーザーが２台目端末用に買う例が多かったが、ＭＶＮＯが浸透したことで「１台目の端末用に購入する層が広がってきた」と同店の飯泉達也マネージャーは説明する。

　そうした“ライトユーザー”の大半は乗り換え後も同じ電話番号を使い続けたいが、ネット通販などでＭＮＰを利用する際は手続きの数日間、携帯を使えなくなる不便さがあった。

　しかしユーザーの裾野が広がったことで、販売競争は「料金の安さだけでなく、ＭＮＰへの即日対応やサポート体制で差別化を図る段階」（市場調査会社ＧｆＫジャパンの山下智恵アナリスト）を迎えている。このためＭＶＮＯ各社は「顧客拡大には迅速なＭＮＰ対応が欠かせない」（楽天の平井康文副社長）との見方で一致、対面販売を強化している。

格安ＳＩＭ・スマホ取り扱い企業の対面販売