電気か水素か…エコカー覇権めぐり火花 日本のガラパゴス化懸念も? (4/4ページ)

2015.3.20 06:30

 現在、トヨタのミライの生産台数は年700台。生産能力を増強しても、今購入した場合の納期は18年以降だ。水素ステーションの建設は数億円とされ、新興国ではインフラの整備も容易ではない。大気汚染が深刻化する中国は中央・地方政府がEVの購入を支援する。

 「FCVに力を入れすぎると日本は“ガラパゴス”になるのではないか」

 国内メーカーの開発担当幹部は不安を隠せずにいる。

 トヨタがFCVの販売に踏み切る一方で、身近なエコカーとしてEVが見直されている。過渡期を迎えたエコカーの現状を探る。

 ■EVとFCVの違い【電気自動車(EV)/燃料電池車(FCV)】

 市販メーカー 日産、三菱自、テスラ、BMW、VWなど/トヨタ

 車名と価格 日産「リーフ」 287万2800円~/トヨタ「ミライ」 723万6000円

 1回の充電・燃料充填で走行できる距離 同 228キロ/同 650キロ

 充電・充填時間 急速充電で約30分/約3分

 インフラ 急速充電器6000基(3月末見込み)/商用水素ステーション11カ所(17日現在)

 特徴 構造がシンプルでベンチャー企業も参入/トヨタは期間限定で保有する特許を無償公開

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