株式市場で“厄介者”扱いのサムスン 組織肥大化…過去の強み消える (4/5ページ)

2014.9.10 11:30

 最近では9月1日、海上・造船プラントのサムスン重工業が陸上プラントのサムスンエンジニアリングを12月1日付で吸収統合すると発表した。

 ロイター通信は、両社の売上高合計が約25兆ウォンにのぼると報じた。サムスン重工業は「石油メジャーを含む顧客に対して陸上と海上の両面にわたる総合的なソリューションを提供することが可能になる」との声明を出した。

 サムスングループで実質的に持ち株会社の役割を果たしているサムスンエバーランドが2013年末、第一毛織の事業部門を買収。さらに今年6月にはサムスン総合化学とサムスン石油化学が合併したほか、7月は電気自動車(EV)向け電池などを扱うサムスンSDIが第一毛織を統合した。

 聯合ニュースによると、サムスンSDIは、第一毛織のバッテリーセパレーターなどの技術を取り込んで、競争力を強化できると説明。第一毛織は、1954年に設立されたサムスングループの母体を担う名門だが、再編の中枢に置かれた形だ。

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