こうしたなかでバイオが発表した内容は新味に欠け、肩透かしに終わった。パソコン3モデルは1年前、ソニー時代に開発されたモデルのマイナーチェンジ版。販売戦略では代理店を増やすなどして法人向け強化方針を打ち出したものの、個人向け販路はソニー時代の体制を踏襲するものだった。
ネットユーザーから製品について「新鮮さがない」との声も挙がっている。会見を速報した海外のパソコン関連メデイアも「バイオは、かばんから何か別の物を取り出してほしい」(エンガジェット)などと論評した。
ブランド向上が課題
調査会社BCNの道越一郎エグゼクティブアナリストは「新体制で再スタートする場合、何で差別化していくかが重要になる」と話す。
また事業規模の縮小で部品の調達力が落ちるリスクも懸念されている。これまで強化できていなかった法人向けの販売をどれだけ伸ばせるかも大きな課題だ。