大塚製薬が開発した商品をみると、イオン飲料「ポカリスエット」は点滴液を、バランス栄養食「カロリーメイト」は医療向けの濃厚流動食をヒントに世に送り出された。アミノバリューも、アミノ酸配合の栄養剤が出発点となった。製薬会社の視点による研究開発が、数々のヒット商品を生んできたといえる。
一方、大塚製薬はランニング人口が増えていることに着目し、BCAAを前面に押し出してランナーへ強く訴えることにした。
自社のウェブサイトには、ランニングを行う上でのトレーニング方法や食事の取り方、フォームのチェックなどの専用ページを設け、昨年からはネット販売も強化。人気コースの皇居周辺のバス停にある大型広告媒体「シティスケープ」に記載されたバーチャルストアでQRコードを読み込んで、自社のウェブショップに呼び込む仕掛けも行っている。2月からは、健康志向の商品が並ぶコンビニの「ナチュラルローソン」がアミノバリューを取り扱い、ランナーの来店を狙う。