【五輪小話】
【ソチ=佐々木正明】4大会連続出場となり、ソチでも団体戦金メダルを獲得したロシア男子フィギュアスケート代表のプルシェンコが演技終了後の会見で、自分の滑りについての感想をひとまず横に置き、こう漏らした。
「リプニツカヤは新しいヒロイン。彼女には輝かしい未来が待っている」
女子フリープログラム141・51点の圧巻の演技に世界が魅了された。しかし、15歳のヒロインは自身の出来映えに満足していないようだった。
「最後のスピンがうまくいかなかったのが悔しい。ジャンプだってもっとよくなるはず」
ソ連時代を通じて2度目のロシアのスポーツの祭典は、プーチン大統領自身が「心血を注いで」(安倍晋三首相)実施にこぎつけた大会だけに、これまで「プーチンの五輪」と言われてきた。