現行の10倍程度の高速通信が可能な第4世代(4G)と呼ばれる次世代携帯電話サービス向けの周波数を割り当てるため、総務省は23日、参入希望のあった携帯電話会社から事業計画などのヒアリングを開始した。
周波数の割り当てを希望しているのは、NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクとイー・モバイルを運営するイー・アクセスの4社。
第4世代の携帯電話サービスは、光ファイバー回線並みの高速通信が可能になる。3.9世代と呼ばれる現行の高速データ通信サービス「LTE」の10倍程度の速度で、2時間の映画を30秒程度でダウンロードできるようになる。
この日、行われたヒアリングでは4社とも、周波数帯域を送信と受信に分割する現行の「FDD」式ではなく、周波帯域内で通信量に応じて送信と受信を柔軟に切り替えることができる次世代通信技術「TDD」式の採用を要望した。
総務省は、周波数の幅や割り当てる会社数を年内に決定する方針。