他人のスマートフォン(高機能携帯電話)を遠隔操作して、文書や音声データの窃取などができるウイルスの無料作成ソフトがインターネット上で公開されていることが5日、分かった。
特別な技術がなくても短時間でソフトをダウンロードできるのが特徴。昨年には、他人のパソコンを不正に操作し襲撃予告を書き込み、誤認逮捕を引き起こした事件で男が逮捕されたが、遠隔操作の脅威がスマホに及んでいる実態が浮き彫りになった。
ウイルス対策ソフト「ウイルスバスター」を開発・販売するソフト開発会社「トレンドマイクロ」(東京)が昨年6月ごろにネット上で確認した。発見当初は「このソフトで、スマホを遠隔操作できる」などと英語で紹介され、37ドル(約3900円)で販売されていたが、その後、クリックするだけで無料でダウンロードできるようになった。