パナソニックは、米自動車最大手のゼネラル・モーターズ(GM)など大手自動車メーカーと連携し、スマートフォン(高機能携帯電話)で自動車を操作できるシステムを開発する。
ラジコンの要領でドアの開閉やエンジンの始動・停止のほか、車庫入れの運転もスマホを使ってできるようにする。自動車各社で自動運転技術の開発競争が激しくなる中、パナソニックはスマホの新技術で存在感を高める狙い。年内に試作車を作る。2016年にも実用化できるという。
同社は、自動車関連事業を成長分野と位置付け、経営資源を集中投資する方針。18年3月期に同事業の売上高を現在の約2倍の2兆円にする目標を掲げ、今回のシステムを収益源の柱に据える。提携関係にあるGMのほか、複数の国内自動車メーカーの協力を得て実現させる。