スズキも鈴木修会長兼社長が、会長職に専念し、長男の俊宏副社長が社長になるのは近いと目されている。昨年10月には、経営企画室長から海外営業担当のトップに返り咲いており、「社長就任は時間の問題」(同)とされている。資本提携の解消をめぐって、係争中の独フォルクスワーゲンとの問題が済んだ時点での交代が濃厚だ。
高まる再編機運
海外ではメアリー・バーラ氏がGM初の女性CEOに就任。マイクロソフトCEOへの転身が噂されていたフォードのアラン・ムラリーCEOは今月にこれを否定したが、14年末までの退任を示唆している。後任は元マツダ社長だったマーク・フィールズCOOが最有力だ。
伊フィアットが傘下の米クライスラーを今月中に経営統合し、さらなる買収や提携を模索するなど、世界の自動車業界には再編機運が高まる兆しがある。相次ぐトップ交代がその流れを加速させる可能性もありそうだ。(飯田耕司)