■三菱自、日産、スズキ 有力な後任候補浮上
大手自動車メーカーのトップ交代が相次ぎそうだ。日本では経営改革に一区切りがついた三菱自動車の益子修社長の交代が有力視されるほか、日産自動車、スズキの社長交代も浮上する。海外でも15日に米ゼネラル・モーターズ(GM)で初の女性最高経営責任者(CEO)が就任。フォードや欧州メーカー大手でも交代観測が絶えず、数年内に顔ぶれががらりと変わる可能性もある。
経営改革にめど
三菱自は、2000年と04年のクレーム隠しで販売が低迷するなど経営危機に陥り、三菱グループ各社に約4000億円に上る優先株を引き受けてもらうなどの支援を受けて再建を進めてきた。約9年間にわたって経営改革に当たってきたのが、三菱商事から転身した益子社長だ。
3月末までに約2400億円の公募増資を完了して優先株を処理し、14年3月期は2年連続の過去最高益を見込む。中期経営計画を昨年11月に発表し、今後の経営方針に一定の方向性も示せた。こうしたことから「社長を退き、会長職に就任するのでは」(自動車アナリスト)という見方も出ている。