2014年は身につけて使う「ウエアラブル(装着型)情報端末」が本格的に実用化される年になりそうだ。
現時点で本命視される米グーグルの眼鏡型端末「グーグル・グラス」が春にも発売されるもようで、これを追って国内外でさまざまな端末が出てくる。日本勢は大手メーカー、携帯電話会社からベンチャーまで、“日本市場向け”の工夫も含めて、知恵を絞る。
米グーグルの「グーグル・グラス」は、表示装置付きのフレームだけの眼鏡。文字や動画が見られ、交通ルートを表示したり、拡張現実(AR)が実際の風景に重なる。こうした先端製品の開発・商品化競争が報じられることで、欧米ではウエアラブル端末の話題性が高まる。
認知度に大差
調査会社MM総研によると、日本のウエアラブル端末の市場規模は13年度の40万台から、20年度は604万台へと拡大する予想だが、米国は227万台から、1517万台に伸びる見通しで、大きく水をあけられる。