再生医療は治療費の高さ、有効性などに関する懸念から受け入れが進まなかった。新法を機に、再生医療の普及に向け、バイオベンチャーの間で細胞培養・加工拠点の新増設、幹細胞の薬事法上の早期承認を目指す動きが広がりそうだ。
【用語解説】がんの免疫細胞療法
患者自身のリンパ球や樹状細胞を培養して投与し、体内の免疫機能を高めることでがん細胞の活動を押さえ込む治療法。手術、抗がん剤、放射線に次ぐ「第4のがん治療法」と言われる。
患者自身の細胞を使うため副作用が少ないという利点がある一方、がんの発症部位、進行状態によって効能の差が大きいなどの課題がある。また現状では公的医療保険の適用外(自由診療)のため、治療費が高い。