がん免疫細胞療法を医療機関に提供するメディネット(横浜市港北区)も年内に、全額出資の子会社「メドセル」を設立、細胞医療製品としての承認を目指す。
また東京都品川区に、15億円を投じて治療用細胞の培養・加工施設を新設する。来年前半に稼働させる。延べ床面積は約2990平方メートルで、横浜市港北区にある拠点の7倍の規模となる。細胞治療の普及で、培養や加工に対する需要が拡大すると見込んだ。
再生医療用細胞シートを開発するセルシード(東京都新宿区)は、シートの培養技術について共同研究している東京女子医科大学内の施設を使って、研究機関を対象とした細胞シートの受託加工に乗り出す方向で検討に入った。
再生医療新法は、細胞のもととなる幹細胞を使った治療を安全に行うための「再生医療安全性確保法」と「改正薬事法」からなり、14年秋までに施行される。