昨年、沖縄県・尖閣諸島をめぐる日中関係悪化で日本製品の不買運動が広がる中、コクヨの中国販売を支えたのは、ギャンボルだった。
コクヨはこのほか、インド、ベトナムでもノートの製造・販売に乗り出しており、海外での足場づくりに躍起だ。「国内ノート市場は今は増加要因の方が大きいが、将来は楽観視できない」(担当者)と、「紙商品」の未来に対する不安感もぬぐえない。
「ウルトラC」も交えながら、日本の文具メーカー大手として、連綿と続く紙の文化をつなぐことはできるのか。コクヨの取り組みが注目されている。(中村智隆)