流行語にひっかけ「いつ買うの? 今でしょ!」をキーワードに駆け込み需要を狙うのは松屋銀座。紳士クールビズ福袋(3万円)など4月以降の消費を先取りする商品のほか、同店の創業88周年にちなんで、靴下88足(紳士8800円、婦人2万円)や新潟県魚沼産コシヒカリ88合(8800円)など、買いだめ需要もあてこむ。
東急百貨店も増税前に需要の増加が見込まれる耐久消費財に注目。高級羽毛布団と毛布のセットにした福袋(200万円)を渋谷本店で販売する。
一方、今年流行した3Dプリンターを使い、話題性に訴える福袋も。三越日本橋本店は家族の10分の1サイズのフィギュアとアルバムをセットにし60万円(5人の場合)で売り出す。そごう・西武も西武ライオンズの選手と一緒にフィギュアになれる福袋(2014円)を用意。撮影は選手と購入者で個別に行うが、出来上がったフィギュアは選手から手渡しされるという。消費者の購買意欲をかき立てる各社の販売合戦は、例年以上に熱を帯びそうだ。