【ソウル=藤本欣也】経営権をめぐり内紛が続くロッテグループの創業者、重光武雄氏(93)が29日、ホテルロッテの理事(取締役)を任期満了で退任した。同日、ソウルで開かれた株主総会で、韓国ロッテグループ会長の次男、昭夫氏(61)ら理事4人が選任された。武雄氏はホテルロッテが設立された1973年以降、43年間、理事を務めてきた。
ホテルロッテは韓国側の事実上の持ち株会社。武雄氏は25日にロッテ製菓の理事も退任している。武雄氏をめぐっては健康不安が取り沙汰されており、今後、ロッテ建設などグループ企業の理事を任期満了に従い退任していくとみられる。