麻生太郎財務相は1日の閣議後の記者会見で、海外経済の減速などを踏まえた追加の財政出動について、「まずは平成27年度補正予算をきちんと執行し、28年度予算案も3月に通った後に執行していくことが目先では一番だ」との考えを示した。
2月下旬に中国・上海で開催された20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議では、乱調が続く市場の安定化に向け、各国が政策を総動員することで合意。麻生氏は、日本の経済対策は「何がいいのかよく考えなければならない」と述べるにとどめた。
また、日銀がマイナス金利導入を決めてから1カ月が経過したことについては、住宅ローン金利が下がっていることなどに触れ、「いい効果が出ている」と強調した。その上で、「時間をみて、結果を見守っていかなければならない」と語った。