景気の牽引役不在、暖冬追い打ち…個人消費の落ち込み顕著 アベノミクス正念場 (1/5ページ)

2016.2.16 06:25

2015年10月~12月期GDP速報値の発表を受け会見する、石原伸晃経済再生担当相=15日、東京・永田町

2015年10月~12月期GDP速報値の発表を受け会見する、石原伸晃経済再生担当相=15日、東京・永田町【拡大】

  • 日本総合研究所・山田久調査部長
  • 中央大・長谷川聰哲教授

 内閣府が15日発表した2015年10~12月期国内総生産(GDP)が2四半期ぶりのマイナス成長に沈んだのは、賃金伸び悩みによる節約志向に暖冬が追い打ちをかけ、GDPの約6割を占める「内需の柱」個人消費が大きく落ち込んだからだ。

 中国、米国など海外経済の失速で輸出も弱く、景気の牽引(けんいん)役は見当たらない。内需主導の「経済好循環」で名目GDP600兆円を目指すアベノミクスは正念場を迎えている。

 石原伸晃経済再生担当相は会見で「消費の持ち直しに向けて、力強い賃金上昇や各種政策の実現に取り組みたい」と語った。

 個人消費については暖冬の悪影響を訴える声が現場から相次いだ。11、12月に既存店売上高が前年割れとなったファーストリテイリングの岡崎健最高財務責任者(CFO)は「想定以上の暖冬で事業への影響が大きかった」と述べた。

消費の弱さの根底にある「デフレマインド」

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