そして今年は、8月の年率換算値から推計すると4・5%まで跳ね上がる見通し。秋以降、景気減速の兆しを強めているもの、依然、その勢いは衰えそうにない。
旅行業界の関係者は「中国の全旅行者に占める訪日旅行者のシェアは、まだまだ低い。訪日観光客が伸びる余地は今後も大きい」とみる。
背景に中国の特異性?
こうした海外旅行ブームは、単に経済成長を遂げたことだけでなく、中国人独特の消費行動も大きく寄与しているようだ。
経済参考報によると、空前の海外旅行と消費ブームの背景として、(1)中国製品への信頼性が低く、これが逆に海外での消費を刺激している(2)中国では売買時のマージン(差額利益)が高いが、海外では割安と感じている(3)中国では製品の品ぞろえが不十分-などの要因があるとしている。