「中国が最大貿易国だという理由で韓中FTAだけに精魂を尽くし、TPPに大きな関心を持たなかった」。韓国経済新聞(電子版)は社説でこう振り返った。
同紙によると、TPP参加の非公式な打診は米国から韓国に2012年末ごろにあったといわれる。
しかし、当時は強い韓国内の反対意見を押し切って推し進めた韓米FTA発効直後。このうえ、TPP交渉にまで踏み込めば、「反米感情が増幅されないか」(韓国・通商関係者)と心配する声もあり、複雑な国内情勢への配慮がタイミングを逸する事態を生んだようだ。
通商戦略は転換の岐路に/komi>
韓国の崔●(=日の下に火)煥・経済副首相兼企画財政相は10月6日、TPPに「参加する方向で検討していく」との政府の姿勢を明らかにしたが、やすやすと加われるわけではない。