自衛隊の現状をCCTV取材陣は、百も承知の上で「准空母」という少々オーバーな表現を使ったのだろう。「日本脅威論」を印象づけ、「だから中国も空母が多数必要だ」との世論を醸成しようという意図がみえみえだった。
彼らに「いずも」は空母でなく、日本には平和憲法があり、防衛相は「攻撃型空母は保有できない」と国会で答弁している云々(うんぬん)、といくら説明してもムダである。
中国には諸民族の平等を高らかにうたい、言論・出版・集会の自由はもちろん、信仰の自由さえ保障した憲法がある(電話盗聴やネット監視が日常茶飯事になっているといわれる彼(か)の国では信じがたいことではあるが、憲法では通信の秘密も保障されている)。
先日、中国の知人に「素晴らしい憲法をお持ちですね」と言ったら「嫌みにもほどがある」と怒られた。彼らは自国でも他国でも憲法を床の間の置物とすら思わず、幻想も抱いていない。