人間を平然と斬首するイスラム過激武装集団《イスラム国=ISIL》は国家を気取るが、人権保護局はない? もっとも、中国に環境保護省が存在するから、有っても不思議はない。ただ、ISILの場合「人権反故(ほご)局」がふさわしく、中国環境保護省も「環境反故省」と看板を付け替えた方がお似合いだ。
中国では「北京遷都」が検討されていると囁かれるほど大気・水質汚染が酷い。わが国はじめ隣国への“汚染侵略”が国際問題となっている。しかも「毒ガス」「水爆」に「プラスチック爆弾」まで加わっては、環境テロを疑いたくなる。米豪専門家チームが12日発表した調査によれば、ボトルやスーパーマーケットの買い物袋などプラスチック類を最も多く海洋投棄している国は中国で、廃棄量は《地球全体の3割》。“地球王者”にふさわしく、破壊力も《北極~南太平洋に至る海流を妨げ、気候変動につながる》地球規模だ。
「放射性廃棄物」など放射性物質を爆発させてまき散らす《汚い爆弾》を、ISILが使用するのではと緊迫する中、中国は「プラスチック製廃棄物」で汚い爆弾を先行使用した。英国の国際戦略研究所は11日、中国の軍事費は《アジアで4割》と公表したが、こちらは“アジア王者”だった。独善的かつ凶暴な秩序を、凄味を効かせて他者に強要する中国とISILは、東西の魔王になりつつある。