麻生太郎財務相は9日の閣議後会見で、7日の衆院選応援演説で社会保障費問題にからみ「子供を産まない方が問題だ」という発言について、「誤解を招いた。(説明に)時間をかけるべきだった」と釈明し、不適切な表現だったとの認識を示した。
麻生氏は発言の真意に関し、保育施設の不足などで、子供を産みたくても産めない状況を問題視している、と強調した。その上で「経済的事情で産めない方々は放置できる話ではない。政府として対応し、そうした方向で予算編成もしている」と話した。
当日の演説時間が短かったこともあり、この説明をはしょってしまい、「産めないから産まないという形になった」と話した。
一方、同じ演説の中で「株高円安で収益が上がらない企業は経営能力に問題がある」とした発言については、企業経営者には環境に合わせた経営手腕が必要だという話の一環だと説明した。
「経営能力というものは、デフレからインフレに、円高から円安にと環境変化に合わせてやっていかないならない」とし、経営環境としては景気や中小企業向け融資など「2年前からだいぶ変わったという感じがしている」と話した。