韓国経済「大不幸時代」の幕開けか “借金慣れ世代”誕生でいよいよ… (2/5ページ)

2014.3.3 12:20

昨年、朝鮮戦争勃発60周年で実施された当時の戦闘再現イベントに参加する韓国軍兵士。苦境に陥った経済で、国民の生活は吹き飛ばされそうな勢いだ(AP)

昨年、朝鮮戦争勃発60周年で実施された当時の戦闘再現イベントに参加する韓国軍兵士。苦境に陥った経済で、国民の生活は吹き飛ばされそうな勢いだ(AP)【拡大】

 朝鮮日報(電子版)によると、同銀行は、個人向けの住宅ローンなどを含む家計の債務が昨年末時点で、1021兆3千億ウォン(約97兆1千億円)にのぼると発表した。前年同時期と比べ、57兆5千億ウォン増え、初めて1千兆ウォン台に達した。1世帯当たりで試算すると、5811万ウォン(約553万円)で、前年を257万ウォン上回った。今から10年前の04年と比べ、約1・7倍増えたことになる。

 手取り収入にあたる可処分所得に占める家計債務の割合は昨年6月時点で137%。04年の1・3倍となった。

 韓国では、日本と違って国民の貯蓄が少ない。さらに所得も伸びていないため消費に回るお金が限られ、内需不振につながっている。これに関し、国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事は、中央日報(電子版)が昨年12月に行った書面インタビューでこう警告している。

 「家計債務は経済レベルが似た国と比較して多い。さらに借金をして借金を返すのが家計債務を増加させる要因だ」

国民に「豊かさ」がなく、生活自体が崩壊しつつある現状

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