フロントヘビーのFFであるN-ONE Modulo Xですが、専用のサスペンションやエアロパーツの効果でフロントだけでなく、リアにもしっかりと荷重がかかります。特にコーナリング時リアのアウト側のタイヤのグリップのインフォメーションがドライバーにしっかりと伝わってくるので、アクセルを開けるタイミングが良くわかります。
プチニュルブルクリンクと呼ばれるタフなコースですが、N-ONE Modulo Xの収束の速いフラットな乗り心地とコーナリング時の安定感はエンジンパワーがもっとほしい!と思うほど攻めることができます。
モデユーロのコンセプトである誰にでも運転する楽しさを味わうことを実現し、しかも速く走れるのはさすがコンプリートカーと思わず唸るほどの仕様でした。
Modulo Xに乗るとチューニングというのは強化ではなく、バランスを整えることだということが認識することができますよ。
(文:萩原文博/写真:小林和久)