トヨタ自動車がコンパクトミニバン「シエンタ」を12年ぶりに全面改良した。一度販売中止になり、モデルの切り替えを検討したこともあったがしぶとく復活。スライドドアで7人乗りというコンセプトはそのままに、デザインを一新、安全・燃費性能も向上させた。CMキャラクターには人気サッカー選手のハメス・ロドリゲスを起用する力の入れようだ。独走状態のホンダ「フリード」や、小型車の顧客を奪っている軽自動車とどう戦うのか、開発した粥川(かゆかわ)宏チーフエンジニアに聞いた。
--平成15年に初代を発売して、12年ぶりの全面改良だ
「22年に一度ドロップ(販売中止)した。その時点では、代わりのクルマとしてすでにあった7人乗りの『パッソセッテ』を想定していた。だが、シエンタのフルモデルチェンジの要望が強く、検討に入った」
--ホンダの「フリード」が独り勝ちしている市場だ