1000台限定で発売されてすでに完売したランエボ最終モデル『ファイナルエディション』の特徴といえば、なんといっても標準モデルからパワーアップが施された4B11型エンジン。
最高出力は313psで、有終の美を飾るにふさわしい歴代ランエボ最強スペックです。
単に制御系の変更でお茶を濁すのではなく、内部まで手が入っているのが特筆すべきポイント。
エキゾーストバルブが放熱性に優れたナトリウム封入タイプになっていて、開発スタッフによると「これまで熱の問題で最高出力を抑えていたけれど、このバルブの採用で高回転域でのパワーアップを果たせた」のだそうです。
ナトリウム封入バルブは、傘部で受けた熱を融解したナトリウムの流動により効率よくステム部に運び、バルブガイドを介してシリンダーヘッドに逃がすことで温度上昇を抑えるしくみになっています。実は名機4G63には組み込まれていた…というのはここだけの内緒(というほど秘密の話でもないですね)。