2013年、展望風呂付きの客室がオープン。そのお風呂に、季節の柑橘(かんきつ)を浮かべようということになりました。地元で育った柑橘の爽やかな香りと、素晴らしい眺望を楽しめるお風呂は、お客さまに喜んでいただくと同時に、傷があったり、大きさがまちまちな柑橘を有効活用する道をつくることにもなりました。翌年の夏に、瀬戸田の農家がつくる「蒼いみかん(蜜柑)」に出合います。8月の終わりが収穫時期で、この時期にしか味わえないフレッシュな果汁をチューハイ、カクテルにしたところ、地域の旬を満喫できたと大好評を得ることもできました。
心配りは部屋置きのアメニティーにも生かされています。お客さまに国内レモンの一大産地を実感していただきたいと、レモン果汁をたっぷり含んだ美容マスクが用意されました。ご自宅に帰っても思い出を伝えられるように商品化も実現し、今後はボディークリームやシャンプーなどの企画も進んで行く予定です。