≪伝統に培われた技を新しい発想に生かすと「ものづくり」の可能性が広がる≫
「博多」「京都」と並び日本三大美人の一つに上げられる「秋田」美人。全国的に見て日照時間が少なく、紫外線の影響を受けにくい生活環境と、豊かな自然がつくるきれいな水が、色白美肌の秋田美人を育んできたのかもしれません。
皮膚科医としての観点から「秋田美人」に着目し、自ら監修した化粧品に県産の高級食材「ジュンサイ」を使うことで地場産業にも貢献している小原美子医師を秋田市に訪ねました。
良質な水に恵まれた米どころ秋田にはさまざまな名物があります。「ジュンサイ」もその一つ。深さ80センチ~1メートルほどの淡水の池沼に自生する、スイレン科の水草の一種で、清らかな水でしか栽培できません。少しでも水質が汚染されると枯れてしまうので、環境のバロメーターともいわれます。秋田県はそのジュンサイの国内生産量1位。中でも三種町は、世界自然遺産の白神山地から流れ込む豊富な水資源と、美しい自然環境が高品質を育む特産地であり、木舟を浮かべ「採り子」が収穫する叙情的な風景が初夏の風物詩となっています。