【大人の時間】
すでにあるものを大切にし、新たな価値を創造する-をコンセプトとした新しいスタイルのセレクトリサイクルショップ「パスザバトン」が京都祇園新橋にオープンした。東京の丸の内、表参道に続く3店舗目だ。築120年超の町家をリデザインした京都祇園店は、京の伝統工芸と開発した商品をはじめ、喫茶&バー「お茶と酒 たすき」の併設など、京都ならではの試みでも話題を集めている。
6年前にスタートした「パスザバトン」は、愛用していたけれど今は使わない、でも捨てるのは惜しい-という品物に持ち主の顔写真とプロフィル、品物にまつわるストーリーを添えて販売するなど、従来のリサイクルショップとは一線を画す。著名人の出品でも話題となり、今年8月に関西待望の京都祇園店がオープンした。
端材利用の製品も
インテリアデザインは、東京2店同様にワンダーウォールの片山正通氏が手がけた。冒頭のコンセプトを建物ごと体現した唯一の店舗だという。「もともとの建物の美しい意匠などはそのままに、制限の中で生まれた新たなデザインです」とパスザバトンを手がけるスマイルズ(東京都目黒区)の遠山正道社長は語る。