【大人の時間】
気になる。どうしても、気になる。日頃よく口にする焼酎「白霧島」「黒霧島」の故郷が、宮崎県都城市と知ってから、いろいろなことが頭をよぎるようになった。「『霧島』なのに、薩摩・鹿児島じゃないの?」「そもそも芋焼酎って、どう造っているのかな?」「都城って、どんな所?」…。でも、左党として一番知りたいのは、やっぱり焼酎をおいしく味わうコツだ。もんもんと考えていても、答えは出ない。ならば、現地で焼酎のプロに指南してもらうのがベストと思い、都城に足を運んだ。
東京・羽田から空路で宮崎に入り、そこから車で約1時間揺られると、都城に到着。鹿児島県と県境を接する盆地の街で、人口は約16万5000人。県都・宮崎市に次ぐ、県内第2の街だ。ここに本拠を構えるのが、焼酎「黒霧島」や「白霧島」「赤霧島」などで知られる「霧島酒造」だ。
原料はコメ1:サツマイモ5
まず、焼酎がどのように造られているのか。本社増設工場で、製造部の益田孝一さんに説明してもらった。