対立再燃の予言も
伏線があった。対案をめぐる論争激化で党分裂を懸念した江田憲司前代表は連日、橋下氏と連絡を取り「あなたの見解こそ国民に受け入れられない」と説得を重ねた。同時に「意見を20日に聞くのだから、ツイッターでの発信はやめてくれ」とくぎを刺した。
江田氏は20日未明、周辺に「橋下氏と議論したが、すべて論破した」とのメールを送信。自身は先約があるとして参加しなかったが、対案に賛同する「論点メモ」を会場で配布させた。
拳を下ろした橋下氏について党関係者は「納得したわけがない。分裂を避けるために、我慢しただけだ」と解説した。野党再編路線の江田氏、与党協調路線の橋下氏とも対案提出などで独自色を発揮すべきだとの点では一致したとみられるが、この関係者は「橋下氏はまた発信する」と対立再燃を予言した。