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【国際政治経済学入門】中国人民銀行・周小川総裁の野望 (3/4ページ)

2015.4.22 09:45

国際通貨基金(IMF)・世界銀行合同開発委員会にあわせた記念撮影で、ドイツのウォルフガング・ショイブレ財務相(左)とシンガポールのターマン・シャムガラトナム財務相(右)に挟まれ、満面の笑みを浮かべる中国人民銀行の周小川総裁(中央)=2015年4月18日、米国・首都ワシントン(AP)

国際通貨基金(IMF)・世界銀行合同開発委員会にあわせた記念撮影で、ドイツのウォルフガング・ショイブレ財務相(左)とシンガポールのターマン・シャムガラトナム財務相(右)に挟まれ、満面の笑みを浮かべる中国人民銀行の周小川総裁(中央)=2015年4月18日、米国・首都ワシントン(AP)【拡大】

 IMFはSDR構成通貨の見直しを5年ごとに行う。人民元は今年10月にIMF理事会の議題に上がる予定だ。北京は10年にも申請したが、IMF理事会は却下した。人民元はまだ国際的に自由利用可能ではないという理由だ。周氏らは人民元の国際決済の広がりを評価するよう求めている。

 ラガルド氏は「SDR通貨に採用されるかどうかは、時間の問題だ」と公言しているが、日米欧の総意が得られないと、今秋のIMF理事会ではまたもや5年後に先送りされてしまう。

 AIIB資金調達に不可欠

 SDRはドル、ユーロ、円、ポンドの4大国際通貨で構成されているが、ドルは全通貨の尺度となる基軸通貨であり、他の通貨はドルに対して自由に変動している。しかも、これらの通貨建ての金融資産(資本)取引は自由で、種類も豊富だ。これに対し、人民元の変動は管理されているし、資本取引も厳しく制限されている。SDR通貨として認定するのはかなり無理があるのだが、北京としては是が非でも認めてもらわなければならない。人民元が「国際通貨」にならないと、AIIBの機能がマヒしかねないからだ。

AIIB最大の問題は資金調達

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