「店のインテリアは主人がコーディネートしました。街中でお店をやるよりも、わざわざその店に出かけたくなるようなちょっと不便、でも広々としたところを探し、ここで店をオープンしたんです」と女性オーナーシェフの竹村瑞穂さん。
そのお店選びは5年間、フランスで修業した経験が生かされている。フランスは都心のお店のみならず、郊外に店を構える星つきレストランも多い。わざわざ出かけたくなるようなロケーションも味の一つと思えてくる。
繊細な盛りつけ、味わいの妙
さて、レトロムード漂う雰囲気の中で頂けるこだわりの料理は、ランチ、ディナーともコースのみを提供する。その一皿一皿は、女性らしい繊細な盛りつけが輝き、お皿の中にアート作品を見ている気持ちになる。
例えば前菜の「サーモンマリネとサラダのフィユテ」は、サクサクのパイの上にベビーリーフなどのグリーンサラダを囲むようにサーモンのマリネがぐるりと巻き付けられている。
そっとナイフを入れてみるとパイがさくっときれる。山羊のチーズにさっぱりとしたサラダ、脂ののったサーモンとの妙が舌を楽しませてくれる。