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トンネル抜けて美食に出会う 魚ではない「すし」の正体は 花咲 錦店 (3/4ページ)

2015.1.20 17:00

砕いた餅を衣にしたエビの天ぷらは歯ごたえサクサク=2015年1月6日、京都市中京区(志儀駒貴撮影)

砕いた餅を衣にしたエビの天ぷらは歯ごたえサクサク=2015年1月6日、京都市中京区(志儀駒貴撮影)【拡大】

  • 赤みそ、白みその塗られた生麩の田楽はもっちりとした食感。湯葉やおひたしも添えられ京料理が満喫できる=2015年1月6日、京都市中京区(志儀駒貴撮影)
  • 脂の乗った鯛やヨコワの脇には生麩のおつくりも…=2015年1月6日、京都市中京区(志儀駒貴撮影)
  • 心置きなく1人で味わえる湯豆腐。ゴマ、ショウガ、柚子風味…と味覚の変化が楽しめる=2015年1月6日、京都市中京区(志儀駒貴撮影)
  • 握りずし4貫。ネタの正体は漬け物だが、意外な演出がうれしい=2015年1月6日、京都市中京区(志儀駒貴撮影)
  • コースを締めくくるデザートは色彩も豊かだ=2015年1月6日、京都市中京区(志儀駒貴撮影)
  • 「料理にアイデアを凝らしたい」と語る手嶋豊秀料理長=2015年1月6日、京都市中京区(志儀駒貴撮影)
  • 障子窓から冬の庭をのぞむ和室は心落ち着く=2015年1月6日、京都市中京区(志儀駒貴撮影)
  • 神秘的な“トンネル”が美食館の玄関にいざなう=2015年1月6日、京都市中京区(志儀駒貴撮影)

 六角形の器に載った「エビのかけらもち揚げ」は、砕いた餅を衣にして揚げた天ぷら。白絞油(しらしめゆ)で3分程度揚げたというエビはカラッとした食感。ヨモギ麩と粟麩の揚げ物も添えられ、抹茶塩をつけると上品な味わいだ。

 意表突くアイデアを積み重ね

 ご飯ものとして長い器に盛られたのは握りずし4貫。ところが、握りのネタは魚介ではなく漬け物だ。「観光客の方は『何?これ』と驚かれます」(手嶋料理長)という通り、意表を突く。ネタの“正体”は、柚子の香りがする大根▽和歌山産のナス▽ノリで巻いた日野菜▽シャキシャキとした歯応えの白菜-だ。

 酢飯には京都・長岡京産米を用い、酢の配合にもこだわった“アイデアにぎり”は薄味で箸が進む。一緒に提供される汁物椀には、サバで取った出汁に麩で作られた麺が浮かぶ。通常の麺に比べると、少しもっちりとした食感があるように思えたが、麺好きはきっとファンになりそうだ。

ガイド:花咲 錦店

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