ニューヨーク・タイムズ紙など米メディアによると、原告側は、アイポッドとアイチューンズのソフトウエアが頻繁にアップデート(更新)されるため、他社のサービスはそれに対応できず、アイポッドの購入者はアイチューンズの利用を強いられたと主張。他社サービスで購入した楽曲が再生できなかったり、ソフトウエアの更新で消失したりして損失を受けたとしている。
独禁法違反と認定されれば、賠償額が懲罰的に3倍に膨れあがる可能性があり、アップルといえども経営的に大きな打撃を受ける恐れがあった。
審理でアップル側のウィリアム・アイザックソン弁護士は「実際に楽曲が失われた証拠はなく、消費者に損害は与えていない」などと反論。そして、今月5日の公判で、“切り札”ともいえるジョブズ氏の映像を証拠として法廷で公開した。