米IBMが開発した人工知能型コンピューター「ワトソン」の商用利用が金融や医療、料理などさまざまな分野に広がっている。日本でもメガバンクが活用する計画だ。人間が処理できないビッグデータ(膨大な情報)を分析し、すぐに最適な選択肢を絞り込める強みを生かし活用の場がさらに増えそうだ。
「自分の頭では考えつかない料理レシピを提案され、新鮮だった」と語るのは、「ミシュランガイド東京2015」で二つ星の評価を獲得したレストラン「レフェルヴェソンス」(東京都港区)の生江史伸シェフだ。
日本IBMは4日、生江シェフとワトソンの料理コラボイベントを開催した。IBMは6月に米国の人気料理雑誌「ボナペティ」と創作料理アプリ「シェフワトソン」を共同開発した。
このアプリは、利用者が食材や調理法を入力すると、100種類のオリジナルレシピを出してくれる。